昨日の午後、東かがわ市のカフェ「第二楽章」で演奏会が催された。
定員50名が待ち望んだ尺八とジャズピアノのコラボは新鮮で、聴き応えがあった。
尺八と言えば、和楽器。
琴や三絃とともに演奏されることが多い。
坂田さんはもちろん邦楽演奏会にも出られるが、現代曲もたくさん演奏される。
ジャズやポップスなど様々なジャンルを吹きこなす方。
極限の音色を追求し、高音域の音がとても綺麗に出る。
第1部は「Love is blind」「Take Five」「少しは私に愛を下さい」など5曲。
「Take Five」では5/4拍子という複雑なピアノのリズムに乗り、あの有名なメロディーを難なく奏でる。
尺八というのを忘れそうになるほど。
「少しは私に愛を下さい」を作った小椋佳さんの裏話も面白く語る。
第2部は「行かないで」「Regret」「Libertango」など4曲。
最後の「リベルタンゴ」では撮影、録音の許可が出る。
「リベルタンゴ」は途中で転調があるので、尺八を持ち替えて演奏。
一尺六寸管から一尺四寸管、最後は能管へ。
この黒い横笛が能管。
(能楽や歌舞伎囃子に使われる横笛で、甲高い鋭い音を出す)
尺八は管長が短いほど高く、長いほど低い音が出る楽器。
何本もの尺八を曲に合わせて使い分ける。
進藤さんとの息もピッタリ。
ピアノの強弱のバランスとも上手く融合していて、最高の演奏会だった。
終演後、「尺八のイメージが変わったわ」「こんな尺八初めて聴いたわ」などの声が耳に入る。
初めての人にはすごいインパクトがあったと思う。
技術を磨けば、いろんなジャンルの曲に挑戦できるんだ。
音響効果の素晴らしいカフェで、素敵な演奏を堪能できて最高の午後だった。