昨日、さぬき市の「源内音楽ホール」で関西を代表するオーケストラ「アンサンブル神戸」の演奏会があった。
「源内音楽ホール」は1987年完成の客席500の中規模音楽ホール。
残響可変装置があるので、あらゆる音楽ジャンルに適した響きを醸し出せる。
そのため、中四国トップクラスの音響効果があると言われている。
「志度音楽ホール」に、2022年4月から「源内音楽ホール」という愛称がついた。
志度が平賀源内の生誕地であることもアピールする狙いかな。
前半はベートーヴェンの「コリオラン序曲」「ピアノ協奏曲第1番」。
地元のピアニストの演奏も素晴らしかった。
オケの演奏の中にピアノのメロディが溶け込んで、うっとりと聴いていた。
後半はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」を通して演奏。
途中で眠気に襲われずに最初から最後までちゃんと聴いたのは、もしかして初めてかもしれない。
チェコの作曲家ドボルザークは1892年にアメリカに呼ばれた。
(新世界というのはアメリカを指すんだね)
第2楽章ではイングリッシュホルンによる主題が耳馴染みのあるメロディ。
「遠き山に日は落ちて」のメロディは、子供の頃キャンプファイヤーでよく歌ったなぁ。
(クラシックが知らない間に浸透してる)
第4楽章はとても迫力があるフィナーレを飾るのにふさわしい曲だった。
鳴り止まない拍手の後のアンコールは「ユーモレスク」。
鉄道マニアだったドボルザークが汽車の音をイメージして作った曲。
聴いてると、本当に汽車に乗ってるような気分がした。
約2時間の演奏会はとても充実して心地よかった。
コロナ禍でオーケストラの演奏を聴く機会がなかったので、なおさらだ。
音楽を聴いて色々な光景を思い浮かべるのもまた楽しかった。