今年もあと僅かとなりました。一年を振り返るべき時なのかもしれませんが、かなり遡ってはるか昔を思い出しています。
あれは大学3年の夏休みの出来事。国内でも飛行機に乗った経験のなかった私が、いきなり日本を飛び出して、なんとイギリスまで語学留学に行くことになったのです。
7月24日 13時に成田空港を出発しました。行き先はシンガポール。横4人しか座れない小さな飛行機でした。初めての体験に、本当に浮き上がるのかなとドキドキしていたので、離陸時にはちょっと興奮しました。シンガポール航空はサービスがいいと聞いていたし、スチュワーデス（いまならCAですね）さんも民族衣装を着て美しい人ばかりだったので、安心して過ごしました。約7時間かけて到着。
3時間後にボーイング747に乗り換えて、ボンベイへ約5時間のフライト。今度は横10人も座れました。さすがジャンボ機！ボンベイからドバイへは2時間40分の予定だったけど、途中でどこかの空港へ。あとで聞いた話によると、ドバイでハイジャックが起きたので、待機していたようです。
2時間遅れで着いたドバイ空港に、トランジットとして降りました。夜が白々と明けてきて、朝日が眩しかったのを覚えています。物々しい警備にはびくびくしました。
ドバイからチューリヒまでは6時間20分。途中、窓から見えるアルプスには感激しました。チューリヒからは様々な人が乗り込んで来て「ヨーロッパにやって来たんだなあ」と改めて思いました。
それから1時間35分でロンドン、ヒースロー空港に到着。南回りは長いよとは聞いていたものの、トータルで約22時間半の長旅はさすがに疲れました。機内食も最後の方はもう見たくもなかったです。機内では動かないから、空腹も感じないでしょ。
何はともあれ、イギリスに降り立ったのです。バスでケンブリッジに到着したのは、現地時間で7月25日16時30分。（時差は夏だから8時間だったかな）ホストファミリー宅に着いたのが17時過ぎ。お父さんジョンとお母さんケイ、双子の女の子ホリーとレイチェル（9ヶ月でまるでお人形さんみたいに可愛い）の4人家族でした。
友人と二人で同じファミリーにステイできてホッとしていました。英会話がほとんどできないのに、無謀にも留学プログラムに申し込んでしまった私でした。
明日から大変だと思いながら、疲れでぐっすり眠りました。
