2009年世界遺産巡り その1
私たちは仲良し三家族。
子供たちが小さい頃はよくキャンプに出掛けていた。
それがBBQに変わり、いつの間にかクリスマス会も大人だけになっていた。
「それじゃあ、大人6人で旅行ができるね」ということになる。
そして2009年夏に石見銀山と厳島神社の世界遺産巡りをすることにした。
8月8日
朝5時40分、リーダーの車が迎えにくる。
もう一軒回って6人が揃い、高速道路に乗る。
石見銀山に到着し、大森観光案内所でガイドさんをお願いする。
最初の写真は銀山地図の模型とガイドさん。
たまたま新人ガイドさんの担当で、彼女を取材するテレビ局のカメラと一緒に遊歩道を行くことになる。
(地方局でも映るの嫌だから離れて歩こうっと)
《石見銀山》
「石見銀山遺跡とその文化的景観」は2007年に世界遺産に登録された。
鉱山活動の及んだ土地利用が、今も人の暮らしとともに続く状態が評価された。
16世紀に発見され開発が進められ、日本の銀山としてヨーロッパでも紹介された。
江戸時代は幕府の直轄地となる。
初期にピークを迎えた鉱産量は次第に減少。
明治維新後に再開発したが、1923年に閉山。
観光案内所前を出発して「龍源寺間歩」までの片道が約2.3km(徒歩45分)らしい。
ガイドさんの解説を聞いて、歴史の奥深さや史跡の素晴らしさを知る。
清水谷製錬所跡。
休眠状態になっていた鉱山を再開発しようとして1895年に開設されたが、銀山の銀鉱床はすでに枯渇しており、わずか1年半の操業の後、閉鎖された。
往路の後半あたりから胃の調子がおかしくなる。
お茶で喉を潤しても変わらない。
ムカムカして気分が悪くなったので、歩く速度も自然と遅くなる。
最後尾を歩いていたので、どんどん先を歩く夫は気づきもしない。
(ちょっと腹も立って、ますますムカムカ)
女友だちが気遣ってくれて、少し頑張り、何とか龍源寺間歩まで辿り着く。
(もしかして初めての熱中症かも)
やっと気づいた夫が「あれ、どうしたん?」と言うけれど、説明する気力もない。
龍源寺間歩。
江戸時代中期に開発された大坑道で、全長600mのうち1/3を公開。
間歩(まぶ)とは鉱山の掘り口のこと。
中に入ると、冷んやりしていて汗がすーっとひいていく。
壁面には当時のノミの跡が残っている。
手作業で掘り進めていった大変な苦労が偲ばれる。
間歩を出たところで、リーダーが案内所に電話をしてくれた。
少しすると、軽トラックが迎えに来てくれた。
ドアを開けると、フローラルな香りが•••
(天国や〜)
おじさんがペットボトルの水をくださった。
柔らかな香りに包まれて一路案内所へ。
案内所でお茶を頂きながら、みんなが復路を帰ってくるのを待つ。
(ようやく落ち着いた)
その2につづく