2003イタリア名所めぐり旅 その5
5日目(8/6)後半
午後は、ナポリから20kmほどの場所に広がるポンペイ遺跡の見学です。
ポンペイは洗練されたローマ帝国の都市として繁栄していましたが、西暦79年、ヴェスビオ火山の大噴火で発生した火砕流によって1日足らずで厚さ6mの火山灰の下に。
当時の人口は約2万人、逃げ遅れた人は2,000人にも上ると言われています。
そして1700年間放置され、18世紀になって本格的な発掘が始まりました。
街並みや建物だけでなく、壁画などの美術品がほぼ完全な状態で姿を現したのは、街全体を覆った火山灰が乾燥剤のような働きをし、劣化を防いでいたからだそうです。
遺跡を眺めていると、自然の恐ろしさと計り知れない力を思い知らされました。
これは「フォロ」
古代ローマ時代の政治、宗教、商業の中心地だった大広場です。
奥に「ジュピター神殿」があります。
遥か遠くにヴェスビオ火山が見えますが、噴火で山の頂上の形が大きく変化しました。
石畳の敷かれた道路は碁盤のように走り、上下水道が整備されていました。
飛び石を並べた横断歩道まであってビックリ👀
馬車が多く乗り入れ、車輪の通った後のわだちが石畳に残っていました。
2000年も昔にこんなに整った街が存在したことにも驚くばかり。
豊かな文明都市の姿が偲ばれるにつけ、一瞬でその生活を奪い取った火砕流の凄まじさに身震いしました。
これは公衆浴場の一部です。
大理石の水盤中央には噴水があり、ここで水を飲んだり、汗を流したり、ほてった体を冷やしたりしていたのでしょうね。
なんだか、『テルマエ・ロマエ』の世界が重なりますね。
これは「大衆食堂」のかまどです。
どんな料理を作っていたのでしょう?
古代都市の日常生活を垣間見た気がしました。
外気にさらされると崩壊が進むので、遺跡の劣化を止めるために修復作業が現在も行われています。
そして、最近の発掘調査により、今なお新しい発見が続いているそうです。
遺跡の復元図などを見ながら見学しましたが、とにかく暑さには閉口しました。
ガイドブックに8月は最も避けた方がよいとあったのに納得❗️
ただ空気が乾燥していて湿気が少ないので、日本の夏よりはましかな。
🚌約3時間 → 永遠の都ローマへ。
夕食はカルボナーラ、ポーク、サラダ、デザート。
昼も夜もスパゲティ、やっぱりイタリアだ❗️
その6につづく