お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」
昭和のお話です。
昭和43年2月に香川で大雪が降りました。
商店街のアーケードが壊れるなどの被害があったそうです。
翌日学校へ行くと、校庭で雪合戦をして、半日で終了。
小2のアリスは、昼からお友だち(男子)と港方面へ遊びに出かけました。
なぜそこへ行ったの覚えていませんが、漁船が係留されている船溜まりへ。
防波堤のところから船に飛び移り、次の船へ、また次へと義経さながらのジャンプを繰り返し遊んでいました。
おてんばだったアリスは、何のためらいもなく参加。
(見てるだけの男の子もいたというのに)
何回目かの時、船縁から飛んだ瞬間に強い風が吹き、船と船の間が大きく開きました。
あっという間にドッボーン!
海の中に落ちてしまいました。
瞬間のことなのに、やはりスローモーションに感じられました。
足を振って、靴を脱ぎました。
A君が船の中にあったロープのついたバケツを発見。
船縁に引っ掛けてたらしてくれました。
みんなで引っ張り上げてくれたので、助かりました😅
泣いてたのか、震えてたのか、全く記憶にありません。
B君がアリスのおばあちゃんの家を知っていたので、C君がおんぶして運んでくれました。
多分、みんな大騒ぎしながら一緒に来てくれたと思います。
(男の子は5人くらいだったかな?)
母方の祖母はびっくり仰天。(多分)
お風呂を沸かして、入れてくれました。
布団で寝ていると、父方の祖母がお迎えに来てくれました。
母は、弟が入院している高松の病院に泊まっており、衝撃の事実を知ったのはその翌日だったそうです。
雪で列車の運行も止まっていたらしいです。
おばあちゃんの家で「靴が脱げた。ママに怒られる」と呟いていたとか。
母と一緒にお友だちのお家へお礼に回りました。
親御さんはそんな出来事があったことを誰も聞いてなかったようです。
女の子が溺れかかったなんて言ったら叱られるからでしょうね。
あの時、みんなで力を合わせて助けてくれたから、今の私が存在するんだなとしみじみ感じています。
無謀な遊びは、一旦考えてからどうするか決めるべき。
親の立場から見ると、子どもが無事だっただけで十分。
心配かけて申し訳なかったです。