太極拳の皆さんとの食事会(プラザまつりの反省会)に参加した。
場所は「郷屋敷」という料理店。
この建物は登録有形文化財に指定されている。
江戸中期の豪農の四代目当主が名字帯刀を許され、高松藩から「与力」の命を受けた。
(行政司法、警察の任に当たる)
そして「与力屋敷」として地域の人々に親しまれてきたという。
現在は会席料理と手打ち讃岐うどんの店「郷屋敷」として使われている。
門をくぐると美しく整えられたお庭が広がる。
建物に入るとお雛様が出迎えてくれた。
250年ほど前の江戸時代のお雛様。
古色蒼然とした色合いが優しげで、上品さを感じる。
通されたお部屋にもお雛様を飾っていた。
こちらは明治時代のもの。
江戸時代のものよりは色鮮やかさが残っている。
テーブルには紀友則の和歌が敷かれている。
「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」
今年は桜の開花が遅いので、少し気の早い歌だね。
お料理は「和里子(わりご)」というセット。
鉢物、煮物、造里、寿司が桶に入り、揚げ物が添えられている。
優しい味わいのお料理。
天ぷらを塩で食べるのも美味しい。
最後にうどんが出るのだけど、釜揚げか、ざるかを選ぶ。
私はざるを選んだ。
「釜揚げ」は、茹で上がったうどんをそのまま茹で汁ごと器に移し、あつあつのまま出汁につけていただく。
「ざる」は、茹で上がったうどんを冷水で締めて器に盛り、出汁につけていただく。
丸い重箱「割子(わりご)」はなんと五段重ね❗️
思わず「これが一人前?」と尋ねてしまう。
中居さんは「サービスで多めに入れてます」
一段目を取ると、二段目にもぎっしり詰まっている。
(食べきれない、無理ダァー)
うどんのおかわりは無料らしい。
手打ちうどんなのでとてもコシがあり、食べ応え抜群。
香川県は別名を「うどん県」というけれど、私はうどんが好きではない。
(喫茶店でもうどんが食べられる店があるうどん県)
何とか三段分食べて、釜揚げを食べた二人に一段ずつ食べていただく。
割子の高さと量に驚いた。
うどん好きの人なら、当然のようにおかわりするんだろうなぁ。
話が弾み、楽しい食事会だった。