アリスの雑記帳

日々是好日

原作と映像

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秋といえば、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、実りの秋といろいろ結びつく言葉がたくさんある。

爽やかな空気とともに訪れる過ごしやすい秋は、我々に何かしなくちゃという気持ちを起こさせる。

アリスは「読書の秋」かな。

 

昔映画の宣伝の「読んでから見るか、見てから読むか」という言葉が流行った。

1977年の角川映画人間の証明』のキャッチコピーだ。

角川映画は1976年の『犬神家の一族』から始まった。

この映画はポスターがセンセーショナルだった。

(池から両足が突き出ているあの有名なやつ)

当時は映画の動員数も多く、田舎でも結構満員だったと思う。

(何せ狭い街に3軒も映画館があったのだから)

1978年には『野生の証明』で14歳の薬師丸ひろ子がスクリーンデビューした。

 

話を戻して、原作と映画とどちらが先か友達とも話したけれど、人それぞれだった。

犬神家の一族』の場合は、映画公開後、横溝正史の原作をベストセラーに押し上げたという。

(そういえば高校時代、横溝正史の文庫本を回し読みしていたな)

 

アリスは「読んでから見る」派に属すと思う。

以前読んでいた本が映画またはテレビドラマになると、配役が気になって見てしまう。

そして、イメージ通りだと安心して続きも見ることになる。

原作と一部異なるとこともあるのは仕方ないこと。

脚本家の方がうまくまとめてるなと感心するばかり。

 

逆に映像が先にインプットされて、原作に続編が出た場合はどうだろう。

例えば東野圭吾さんの「ガリレオ」や「加賀恭一郎」シリーズを読んでいると、頭の中に福山雅治阿部寛の顔が浮かびっぱなしで、時に楽しく、たまに鬱陶しくなる。

 

ハリーポッター」シリーズは、子供たちに読ませるために購入した。

3人が1冊の本に3つの付箋を挟んで競争するように読み耽っていたのが昨日のことのように蘇る。

これが映像になったら素晴らしいだろうなあと待ちかねた第1作の公開は2001年。

映画館を出た子供たちは大満足。

でも「あそこは原作と違ってたな」とかコソコソと言い合っていた。

何回繰り返して読んだことか。

 

映像から入って原作を楽しむのもよし、原作を読んで映像も見ようと思うのもよし。

良い作品はどちら側から入っても楽しめる。