半年ぶりに鳴門のパン屋さん「Mofu(モフ)」を訪れる。
去年の11月以来6ヶ月ぶりになる。
最初にお気に入りのパン・ド・カンパーニュをトレイに取ると「切りましょうか」とご主人に声をかけられる。
横スライスをお願いして棚を見ていると、こんなカードに目が止まる。
「プロシュートはすぐにお作りできますので、お申し付けください」
プロシュート?あっ、SNSで評価の高いパンだと思い出し、注文してみる。
他に全粒粉の食パン、クロワッサン(栗、チョコパンプディング)などを購入する。
お会計を済ませた後、少し待ってプロシュートが出来上がる。
出来立てを袋の一番上に入れてくれた。
ランチタイム。
さあ、プロシュートだ。
メニュー表(4月30日より値上がり)の説明には「フィセルに生ハムとブリードモーをはさんだカスクート」とある。
フィセル
フランス語で「紐」という意味。バゲットよりも細い形をしているのが特徴。切れ目を入れて好きな具材を挟んで食べるのがおすすめ。
ブリードモーチーズ
無殺菌の牛乳から作られるブリ地方を代表する白カビのチーズ。19世紀には「チーズの王」に選ばれたとか、古くから評価が高い。
フランス語で「軽食」の意味。ハード系のパンで作ったサンドイッチ。
知ってるようで知らない用語がたくさん書かれているので、調べてみた。
プロシュートを半分に切り、ヘーゼルナッツとアーモンドのカンパーニュと一緒に。
とろんとしたチーズどんな味だろう?
食べてみると、カマンベールチーズによく似た味だ。
それもそのはず、カマンベール地方ではブリー地方を真似てチーズを作ったという。
ブリードモーはカマンベールよりもまろやかで食べやすい気がする。
大きな違いはサイズで、カマンベールが直径12㎝程度なのに対して、ブリードモーは直径27〜36㎝もあるそうだ。
大きいから熟成に時間がかかり、よりまろやかになるのだろう。
ハード系のフィセルにチーズと生ハム。
シンプルな組み合わせなのに、味わい深い。
パンをしっかり噛みしめるほどに美味しさが染み込んでくる。
半分サイズでもしっかりお腹が膨らんだ。
「これは美味しいよー❣️」
お値段は490円なり。
Mofuの中ではいいお値段になる。
買って正解のパンだった。
(次いつ行けるかわからないものね)
原材料費が高騰している中、じっくり時間をかけて丁寧にパン作りを行っている。
他店に比べると良心的なお値段なのが有難い。
頑張って作り続けてほしい。