アリスの雑記帳

日々是好日

秋祭りの思い出

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秋祭りのシーズンがやって来た。

先ほど、大獅子保存会が玄関先で獅子舞を披露してくれた。

軽トラに乗って、町内を巡っている。

隣町でも先週、獅子を乗せた何台もの軽トラを見かけた。

でも、祭りという気持ちはほとんどない。

 

私にとっての秋祭りとは子供の頃のちょうさ(太鼓台)祭りだ。

観音寺市にある琴弾八幡宮大祭は毎年10月13〜15日にかけて行われた。

(近年は土日に合わせているようだが)

「ちょうさ」とは金糸銀糸が美しい豪華絢爛な飾りをつけ、高さ5.5m、長さ12m、幅3.4m、重さ3トンの巨大な太鼓台で、新調すれば数千万はかかるという。

実家のある自治会では(近くの自治会と合同で)ちょうさを1台持っているが、ある時掛布団を修繕するから一軒20万円の寄附をお願いされたことがある。

びっくり仰天❗️

 

琴弾八幡宮は703年に創建され、源義経源平合戦の勝利祈願をしたことでも知られている。

大鳥居から381段の参道石段を上がると本殿がある。

毎年10月の大祭では9台のちょうさが奉納される。

(昭和時代は7台だった)

大鳥居から神幸殿(麓にある社殿)にかけて、大きな広場があり「十王堂」と呼ばれているが、そこに7台揃った時は壮観だ。

真ん中を1台のちょうさが駆けて行くのも見ものだった。

勢いと熱気と歓声と太鼓の音。

100人を超える男衆(かき手)の中には、スピードについていけない人もいた。

ちょうさが競り合う様子は圧巻の迫力。

 

子供の頃から秋は着物を来てお祭りに行くのが当たり前だった。

十王堂下の道の両側には屋台が立ち並び、東京ケーキやりんご飴を買ってもらうのも楽しみだった。

 

中学の時は2年生の女子が5名選ばれて、巫女さんになっていた。

7年に一度、年番が回って来た時の中2生なので、羨ましくて仕方なかった。

夏休み返上で神楽の特訓をしていたらしい。

 

高校の時にはちょうど中間考査の時期に祭りが重なった。

試験中に高校前の道路をちょうさが太鼓の音を響かせながら通り過ぎる。

つい気もそぞろになりがちで、困ったものだった。

太鼓の響きは心を躍らせるし、浮き立たせるし、とても気持ちがいい音。

大好きな響きだった。

試験が終わると、遠回りして十王堂に行き、屋台を眺めてから家に帰った。

いちおう勉強が大事だからね。

 

自分の子供が小さい頃は毎年のように祭りに帰っていたのに、随分ご無沙汰している。

ちょっと行ってみようかなとも思う。