2023 長崎の旅 その5
10月23日午前中は、南山手方面に出かけました。
南山手には幕末から明治時代にかけて建てられた洋風住宅、教会などが残っており、異国情緒あふれるエリアで、長崎観光の王道スポットとも言えます。
はるか昔、中学校の修学旅行で訪れた記憶があります。
毎日歩き詰めで足腰がかなり疲れていたので、グラバースカイロードという便利な斜行エレベーターを利用してグラバー園東ゲートに到着。
グラバー園は南山手の高台に6棟の洋風建築物を移築復元して公開しています。
「旧三菱第2ドックハウス」
2階バルコニーも含めて白で統一され、すっきりして美しい建物です。
旧リンガー住宅を眺めましたが、旧オルト住宅は修復工事中でした。
そして旧グラバー住宅です。
1863年に建築された現存する日本最古木造洋風建築。
日本瓦や土壁(漆喰)が使用され、広い石畳のベランダにかかるアーチ状の欄間が印象的です。
英国人実業家のグラバーさんは日本の近代化に大きく貢献した人ですが、港と街を見渡すことのできる高台に居を構え、親子二代が暮らしたそうです。
本当に眺めの素晴らしい場所でした。
出口付近で案内図を見ると、ハートマークがあります。
「この辺にハートの石があるらしいけど、もう行き過ぎたのかな」とつぶやいていると、清掃係のおじさんが「そこにあるよ」とわざわざ教えてくれました。
声に出して、つぶやくものですね。
おじさんに感謝。
ハートストーンを見つけると、幸せになるとか、恋が叶うとかの噂があるようです。
大浦天主堂は正式には「日本二十六聖殉教者聖堂」と言います。
1864年に建てられた日本最古の木造ゴシック教会で、国宝に指定されています。
拝観料が1,000円と聞いてびっくり❗️
15pにわたる「大浦天守堂物語」という冊子を受け取り納得しました。
天主堂の成り立ちと歴史が詳しく書かれているので、とても勉強になります。
潜伏キリシタンが1865年3月に神父に告白をした「信徒発見」の記念碑(1965年製作)や、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の像もありました。
教会の中はやはり厳かな雰囲気でした。
原色のステンドグラスから漏れる光は、柔らかく優しく内部を照らしていました。
神聖な場所なので写真撮影はもちろん禁止で、帽子も脱ぐよう指示がありました。
隣接する博物館でかなり刺激を受けました。
事前にキリシタンの歴史を学んでおけばよかったなと思いました。
坂道を下っていくと、修学旅行生とすれ違いました。
(昔は、何も考えず、みんなについて行くだけだったな)
今回は大人の修学旅行みたいなものかもしれません。
知的好奇心をもって観光すると面白いですね。
その6につづく