年配のお友だちに誘われて、先日初めて吟行に参加した。
吟行とは詩歌•俳句をつくるため景色のよい所や名所旧跡などに出かけてゆくこと。
今回の場所は「白鳥神社」だった。
朝8時半に集合し、40分ほど周辺の散策をした。
その間に目につくもの、思い浮かんだ言葉などをメモする。
これは梔子(くちなし)の青い実。
初めての出会いだ。
松林の足元には露草が生えている。
オオフタバムグラは海岸や河川の砂浜に生育する。
砂浜一面を埋め尽くしている。
海岸では赤とんぼも見かける。
公民館に戻り、句会をする。
句会とは俳句をつくり、批評し合う会だ。
約40分かけて、1人五句を詠む。
なかなか大変なこと。
頭をフル回転させ、歳時記とにらめっこしながら頑張ってみる。
なにせ、超初心者なので、訳がわからない。
隣りの先輩に質問しながら、なんとか作る。
「梔子の実は熟す時待ちゐたり」
「白砂と海の青さに秋あかね」
《句会の流れ》
1️⃣投句
小さな短冊に一句ずつ書いて提出する。
2️⃣清記
短冊を五枚ずつ配り、用紙に並べて書き写し、右肩にページ番号を入れる。
3️⃣選句
清記用紙を回し、ノートに写す。
選句用紙によいと思った句を五句記入し、提出する。
4️⃣披講
選句者の名とともに選んだ句を読み上げる。
作者は名乗る。
5️⃣先生がコメントや句の添削をしながら、講評を行う。
清記するのは、誰の作品かわからなくするため。
清記用紙が回ってくるのをノートに書き写すのには疲れた。
(写すのも勉強になるけれど、手がくたびれた)
よい句を選ぶのも難しい。
そして一番よいと思った句には◎をつける。
みなさん、素晴らしい作品ばかりで「なるほど、へぇー」と唸るばかり。
先生が最後に入選、佳作を選び発表してくださる。
そして講評を述べてくださる。
私の「梔子の実は熟す時待ちゐたり」は佳作に選ばれる。
(よかったぁ😀)
「素直に詠んで、童話の世界のようで夢がありますね。直すところはありません。」
一応、合格点をいただいたと満足している。
解散になったのは12時過ぎ。
3時間半以上の長丁場だった。
初めての吟行・初めての句会は、なかなか刺激的だった。
ぼんやり眠っていた脳細胞が活性化した気がする。
また新しい世界に足を踏み入れてしまった。
(忙しすぎて大丈夫か、アリス?)
吟行は月に一度なので、楽しめると思う。
でも句作は苦労するだろうな。