
今日の主線となるのは「小手毬」です。
2月に一度生けた花木です。

枝が見えないほど葉がたくさんついています。
白い花はちらほらといった感じ。
枝垂れる方向を考えて、入れます。

メインのお花は「金魚草」。
金魚を連想させる愛嬌のあるふっくらとした花形が特徴。
英名は「スナップドラゴン」で、和名とは全然違いますね。
お花が大き過ぎてちょっと困りました。

金魚草とは対照的に小さな「虫取りナデシコ」。
淡いピンク色の花を、金魚草の間に入れます。
花の下の茎に粘着部分があり、虫が付着して捕らえられることがあるそうです。
名前が可哀想です。
でも「コマチソウ」「サクラコマチ」という別名があるので安心しました。
どっしりした金魚草にその存在感をかき消されそう。

先生の指導で、小手毬の手前の枝を修正。

紫の「ハイブリッドスターチス」を入れます。
黄色の補色となる紫なので、色目が引き締まりました。

最後に「ドラセナ」を入れます。
ドラセナにはたくさん種類があり、今回のは「ソングオブインディア」です。
深い緑を黄緑色で縁取った、笹のような葉が可愛らしいです。
でも巨大なドラセナだったので、真ん中で切って二つに分けました。

先生の出番です。
後ろのドラセナの向きを変え、右横のドラセナをぐいっと手前に入れました。
なるほど、奥行きがしっかりと出ました。
そして、小手毬の余分な葉を取り除きました。

奥のドラセナの葉も2枚取り除きました。
これで完成です。
下部をどっしりと、上部をすっきりと。
モヤモヤした形が綺麗にまとまりました。
ありがとうございます。

先輩の作品。
余分な葉を落とし、枝のラインがくっきりと現れています。
揺らぎを感じる生け花ですね。
私も家に帰って、余分な葉をもっと落としてみましょう。
お粗末さまでした。
